今回は中2の春休み用講座「高校受験準備シリーズ」の詳細をご紹介していきます!
Z会は「難しすぎる」と中1で退会した我が家の娘でしたが、今回「高校受験準備シリーズ」で久しぶりにZ会を受講しました。
このZ会高校受験準備シリーズは、通常の講座のように毎月配布をされるものではなく、一度きりの単体教材です。
受験生一歩手前となる中2の3学期〜春休みのタイミングで今まで(中学1~2年)のおさらいが効率的に出来るように、高校受験に出やすいポイントなど超重要な部分に的が絞られているので、
とにかく「まずはここからやっとけ!」という雰囲気にあふれた参考書と言えますね(笑)
Z会教材が一度きりの単品販売をする!というだけでも意外なのですが、中2春休み用のZ会高校受験準備コースは「国数英」の3教科のみと「国数社理英」の5教科のどちらのプランを選ぶことができます。
「理科」と「社会」が必要な場合は、5教科で5,000円、不要な場合は3教科で4,500円なので、大体の人が5教科セットを選ぶと思います。
一冊1000円・・と考えると書店で売られている一般的な参考書を一冊買えるかどうかの金額です。
その金額で2年間分の総復習をZ会レベルで出来るならお買い得!・・・と果たして言えるのか、教科ごとに吟味をしていきます。
Z会高校受験準備コースに関する疑問、
- Z会の高校受験コースの内容は?教科ごとの差は??
- 本当に中学高2年間分の対策ができるの?
- 通常の中学生講座と何が違うの?
こんな内容に答えていければと思います!
中2春休みZ会「高校受験準備シリーズ」の内容
まず、Z会高校受験準備シリーズ5教科に共通して言えるのは、どの教科も難易度はある程度高めで思考力を問う要素のある問題が多めに出題されていることです。
全ての教科(5教科)が「全6回+最終チェックテスト有り」という構成になっていて、一回の所要時間も 30分 と定められています。
ただZ会高校受験準備シリーズは全体的に解説多めの教科が多く、一文一文が重要なポイントであることが多いため、全力で読み込む必要があります。
特に大体の教科は全6回のうち初回はほぼ解説のみで終わるので、読み込んだ後はアウトプットしたくなる!と思うとそのまま2回目の問題演習に突入したい(でも疲れる)・・という流れになりやすいかな?という印象でした(笑)
全体的な表現も硬めで、一文字一文字を「理解してやる!」という強い気持ちで進めて行かないと、頭に入りづらいかもしれません。
その分、 この一冊を完璧に出来たらかなり手っ取り早く得点につながる のも確かだと思います。
一冊一冊は50ページ程度(2~3mmくらい)の薄さで、6回×30分という手軽さも「この量だから出来るかな」と気軽に出来そうに見えます。
と・・見た目のハードルは低いけど難易度は高めな中学生Z会「高校受験準備シリーズ」、ここからは教科ごとの構成の違いや印象などをお伝えしていきましょう。
Z会高校受験準備シリーズで地理と歴史をまとめて復習(社会科編)
我が家に届けられた、Z会高校受験準備シリーズ社会科は全部で52ページで作られていて、地理と歴史が半々でした。
52ページの中で問題演習に充てられたページ数は、地理歴史あわせてなんと13ページのみ!
それ以外のページは全て解説です(問題への回答&解説ページも含む)
解説ページで書かれている内容も、高校受験で狙われやすそうな事柄や語句を所狭しとピックアップしてくれています。
これはもう「確実に点数UPにつながる!」という印象ですね。
(もちろんこれを覚えただけで100点取れるわけではないけど)
すごく乱暴な言い方をすると、「とりあえず、まずはここから覚えとけ!」って感じです。
親の正直な願いをいうと、「目の前の問題に答えられればそれで十分」という甘い考えは捨てて、ここに載っている全文を今すぐ完璧に暗記してくれ!と思いました(笑)
【社会】Z会高校受験準備シリーズ出題の傾向
最初にお伝えしたように、中学社会科の高校受験準備シリーズの問題数はかなり少なめです。
ただ問題数は少なくても少数精鋭感が満載で、よく見かける単純で機械的な問題はほとんどありません。
どちらかというと、文章から何を求められているのかを読み解く必要があったり、幾つかの知識を自分なりにまとめて一つの答えを書かせるような問題が多い印象でした。
全国の高校入試問題からの出題が多めなのも有り難いです。
Z会高校受験準備シリーズ理科は実践多め
解説の量が圧倒的に多かった社会科のZ会高校受験準備シリーズとは対照的で、春休み用の理科高校受験準備シリーズは 実践が多め の構成となっています。
社会科高校受験準備シリーズでは数ページに渡り用意されていた練習問題前の解説ページですが、理科はなんと6ページのみ。
その後は実際に問題を解いてその解説があって、の繰り返しです。
ちなみに、問題とその解答(解説)を割合で言ったら「3:1」位とやはりそこまで解説に量はありません。
同じ理数でも数学の高校受験準備シリーズの解説や解答の量は理科の2~3倍くらいあるように感じました。
もちろんZ会の問題なので、難易度も高めです。
わからない問題にはWebから「教えてZ会!」を活用しよう
どうしても解説の意味が分からなかった時は、そのままにしておくのは勿体ないです。
そんな時のためにZ会は、Webから疑問点を質問できるサービス、「教えてZ会!」が付いています。
Z会のマイページにアクセスし、Z会員番号とパスワードを入力するとログイン画面が表示されるので、「教えてZ会!」をクリックし直接相談内容を入力します。(3日〜ほどで返答)
またZ会の説明によると「教えてZ会!」では勉強の質問の他にも、
- Z会の教材の使い方や内容
- 高校入試に関する情報(対策法、入試制度など)
- Z会の手続き関連
- Z会のWebサービス全般の不明点
このような質問にも対応しているようです。
また質問には画像の添付も可能なので、自分で書いた途中式や図、わからない問題そのものを撮影したりと、いろんな活用ができます。
Z会高校受験準備シリーズの理科だけでいうと、問題集要素が強めなので、何度も繰り返し解いて実力UPにつなげてほしいと思います!
Z会高校受験準備シリーズ数学
理科の説明でもさらっとお伝えをした通り、数学の高校受験準備シリーズはかなり解説が多めです。
Z会数学は通常の講座でもかなり解説が長く、途中式もすごく丁寧に細かく書いてくれているのですが、その方法をベースにつくられている印象です。
ただ毎月まなぶ単元で区切られている通常の中学数学講座(本科)と違い、高校受験シリーズの数学は、その回ごとに「計算ミス克服」「時間配分」などの “コンセプト” が定められています。
例えば1回め「計算ミスにさよなら」の回では、わざと計算ミスを起こしやすそうな問題ばかりを集結 させています(笑)
(知識があやふやのままだとゴマカシがきかない数値をわざと配置してる)
簡単に見える単元でも、数学への理解力が備わっているかを高校受験準備シリーズの出題者が試している雰囲気がびんびんに伝わってきます(笑)
正直なところ、「え?!あれもこれも間違えてる」と自信の喪失にもつながりかねないのですが、そんな時こそ「わざとだから気にしないで」と優しく肩をたたいてあげたい場面ですね。
こんな感じでわざと間違いやすい問題に触れることで、自分の知識のどの辺りが不足しているかを気づけるきっかけにもなりやすいです。
例えばですが、「簡単な文字式でいつも戸惑ってしまう・自信がない・なぜか間違う」こんな場合は小学校の分数がきちんと理解できていない場合が多いです。
なので、自分に不足している部分に気づき不足を補うきっかけが生まれたお陰で、そこからぐんっと点数が上がる可能性があります。
「また間違えた」「苦手だな」に気づいた時は弱点克服(=点数UP)のチャンスです。
そして先ほどお伝えした通り、Z会の数学はとにかく解説が丁寧!一般的な参考書は途中式が所々省略されている場合が多いですが、Z会はすごく細かく書いてくれているので、この中2春休みの間にきちんと読み込んで理解を繰り返すことで確実に力になる印象です。
Z会高校受験準備シリーズ英語
英語の高校受験準備シリーズは、社会科の構成に似て 解説がかなりの大半 を占めます。
(1単元の構成例 : 解説4p 問題2p 解答2p)
↑ このように解説文と問題の割合が3:1前後と解説がメインの教材です。
しかも解説の語句など全てにおいて重要な内容ばかりが凝縮されているので、もし自分が知らない所が多めだと、焦ってしまうかもしれません。
ページが少ないのに分からない部分が多いと、自分に自信がなくなり悲しくなるかもしれませんが、繰り返し読んで覚えて一つ一つ分かることが増えていくと、どんどん自信が湧いてくると思います。
要点がしっかりまとまっている上、隅々まで大事なことが書かれているので、何度も読んで理解を深めてほしい内容になっています。
Z会高校受験準備シリーズ国語
やはり国語の高校受験準備コースもかなり解説が多めです。
特にバランス具合が鬼(笑)
前半はひたすら、文章を読み解くためのコツなど重要ポイントがぎっしりと詰め込まれ、詰め込むだけ詰め込んだら今度はひたすら難易度の高い問題&入試問題が続きます。
(インプットとアウトプットのバランスが容赦ない・・汗)
ちなみに解説の合間にもほんのちょっと練習問題が盛り込まれていますが、かなり思考力を試してきます(笑)
ぎっしり書かれた解説も、「流し読みしてすぐに終了〜♪」とは無縁で、一文一文を丁寧に飲み込んでいきたい大事なポイントばかりです。
この全てをしっかり読み込むには、忍耐力と想像力のチカラが大事な印象ですね。。
想像力って・・
これは国語のみに限らずですが、高校受験準備シリーズは要点が盛り込まれ様々な重要ポイントがところせましと並んでいるおかげで、そのままさらっと読んだだけでは文章のイメージがわきにくい場合もあると思います。(イメージが分かないまま、ただ文面だけを追っても理解度がいまいちに汗)
例えばですが、
「『根拠』と『主張』の位置から文章のパターンを見つけて作者の想いを理解する」
とだけサラっと言われても、パッと分かる人といまいちピンとこない人に分かれると思います。
でも、そのつど自分の中で精一杯イメージをわかせば見えてくるものがあります。
ついでにあくまで私個人の考えですが、そのイメージはくだらないものであればあるほど印象に残ります。
※ 根拠と主張の例 : 昨日腐ったパンを食べた(根拠) → だから私はいま腹が痛いのだ(主張)
これ位くだらない方が眠気が飛びます。
しかも「あぁ、きっと腹が痛いアピールをしたいんだろう。(→つまり主張)」とイメージも膨らみやすいです。
ちなみに文章読解のコツの他にも、古文や文法のポイントもしっかり掲載されているので、国語が苦手な人の対策にはかなり有効な一冊だと思います。
国語ほど対策のしづらい教科もないと思いますが、この参考書には対策のコツが目一杯つまっています。
国語が苦手な人ほど流し読みをしがちですがもったいない。くだらない妄想を目一杯はたらかせてぜひ有効活用していただきたい内容です(笑)
Z会「高校受験準備シリーズ」って難しそう。ちゃんとできるかな?
春休み用Z会高校受験準備シリーズは、やはり遊び要素ゼロのZ会がみっちり要点に絞って作り込んだ参考書なだけあり正直、
- 勉強が嫌いな子
- 集中力に自信がない子
は辛いと思うし向いてない。というのは率直な感想です。
ただ、
- 「短時間で必要な部分から合理的に覚えたい!」
- 「もっと上を目指したい!」
と思う人には、Z会高校受験準備シリーズはぴったりの教材だと思います。
(もちろんこれだけで完璧な対策は無理なので、他の勉強法も必要です)
あと途中で何度かお伝えしていた通り、高校受験準備シリーズは 解説の比率がかなり高め なので、
- 「より多くの問題を解きたい!」
- 「自分の実力を測りたい」
と思っている人にも向いていません。
(より多くの問題に触れたい場合はZ会の通常講座の特典でもらえる スタートセット の方が向いています。あとは書店で過去問!◎)
ただ、一冊一冊は薄いけど要点がしっかりと詰め込まれているから、この中身を自分のものに出来た時の達成感はかなり強いと思います。
(しかも冊子が薄い分イケる気がする!)
「競争は自分との戦い」とは私の大好きな桜木先生(ドラゴン桜)の名言ですが、自分との戦いに勝てた時の達成感や自信は、必ず次へつながる力になると思います。
当然ですが受験は時間とも「戦い」なので、早めに良い参考書に出会えると可能性が広がります。
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- その他のZ会のお話(教科ごとの感想など)はこちら → 「Z会のお得な情報がまとまってます」