農学校の卒業制作発表の覚え書き(じゃがいも×ネギ混植)

【さっぽろ農学校卒業制作】じゃがいも×長ネギ混植

ちきです!

突然ですが私は今シーズン(R6.10月末)まで、さっぽろ農学校という農業を学べる学校(市民公開講座)で、野菜作りの勉強をしておりました。

その中で 卒業制作発表 というものがあり、正直大苦戦しました笑

何が大苦戦かというと、発表時間7分という制約の中で、いかに自分が伝えたい話を相手に伝えるかという・・しかも人前で話すのめっちゃ苦手だし~・・涙涙

YouTube向いてな・・

そんな思いで絞って作ったので、見返すとこの時自分が何をしたくて必死になってたかを思い返すことが出来て大変助かる!

・・と思ったので、こちらに記録として残しておくことにしました。

(せっかくなので、時間の関係で泣く泣くカットしたver.もどこかでご紹介できれば・・)

ということで、さっそくはじめますー!

ゆきちき。さっぽろ農学校の卒業制作

【さっぽろ農学校】ちきの卒業制作おぼえがきスペシャル

今回、私は自分が可能な範囲で、出来る限りのコンパニオンプランツに挑戦しました。

*そもそもコンパニオンプランツって何?*
それぞれの作物の良いところを補い合える組み合わせ(混作)のことです☺︎ 相性の良い作物を近隣に植えることでお互いに相乗効果が期待できるという噂・・
(病害虫予防・成長促進・土壌改良など。 例:トマト×ネギ、とうもろこし×枝豆、キャベツ×レタスとか無限大)

そしてこの一年間でわたくし、様々な組み合わせを試してみたのですが(32種・25パターン!)その中でも結果が一番気になったのが「ジャガイモと長ネギ」なんです。

ゆきちき。さっぽろ農学校の卒業制作。 収穫されたジャガイモとまだ生えてる長ネギの写真

今回はこの組み合わせの、検証結果をご報告したいと思います。

もぶこむ。とりちき。ヤッタアの図

なんでジャガイモと長ネギを一緒に植えてみようと思ったのか

そもそも、なぜ私が「ジャガイモと長ネギ」という組み合わせを知ったかというと、
竹内孝功(あつのり)さんの「野菜がよく育つコンパニオンプランツの極意」という本の中で

「ジャガイモは、ネギとは相性がよく、混植でもリレー栽培でもお互いによく育つ。」

と書かれていたためです(単純)

 

ゆきちき。さっぽろ農学校の卒業制作。参考書籍の紹介
↑下の文字、修正し忘れてます!前の画像のままになってた!汗

 

この本を読んだ私は、「もしジャガイモと長ネギを一緒に植えたらどんなに素晴らしい作物が出来るのか!?」と試してみたくなり、
実際にジャガイモ畑の中心に一列、長ネギを植えてみることにしました。

 

そして。

結論を言うと・・・

失敗しました\(^o^)/

なんだよそれ

ジャガイモと長ネギの混植、どう失敗したの??

はい~!さっそく見ていきましょう!

ゆきちき。さっぽろ農学校の卒業制作。 長ネギの写真比較

こちらは他の場所に植えた長ネギと、ジャガイモ畑に植えた長ネギを並べた図です。
あからさまに大きさが違います。

「なぜだろうか」と気になったので、農園担当の高橋さんに尋ねてみると
「肥料が足りなかったんじゃないか」とのことでした。

でも、私は納得できませんでした。

だって「ジャガイモは、ネギとは相性がよく、混植でもリレー栽培でもお互いによく育つ。」って書いてあったもん!😡😡😡と。

もぶこむ。ひよちき。だらだらしてる図

ただ、どうしても気になったので、その時に自分がそれぞれ蒔いた肥料の記録を見てみました。

ゆきちき。さっぽろ農学校の卒業制作。 ジャガイモと長ネギに使用した肥料の量

ご覧のとおり、長ネギの敷地には2平米中に化成肥料S121を200g、ジャガイモ畑は4.8平米に化成肥料S555を350g撒いた記録が残っていたので、土の環境には極端な差はなかったように感じました。

 

じゃあなぜなのか?まったく分からなかったので、

ゆきちき。さっぽろ農学校の卒業制作。 ジャガイモと長ネギについてAIに質問する

AIに同じ質問をしてみました。

するとAIからは、じゃがいもと長ネギは「相性の悪い植物」であり「成育不良になりやすい」との回答がありました。

ひよちき。もぶこむ。しかめっ面の図

びっくりするくらいに真逆なので、ネットの情報も漁ってみた所、とあるサイトに
「長ネギが出す成分が、害虫や病気の原因菌を遠ざけてくれるからジャガイモと長ネギは一緒に植えた方がいい」と書かれていました。

 

すべての情報がバラバラで私はますます迷走していきました。

困り果てた末に各種SNSで広く情報を募ってみることにしました。

ゆきちき。さっぽろ農学校の卒業制作。 ジャガイモと長ネギのコンパニオンプランツの疑問をSNSで質問する

このように、いろいろな意見をいただいたのですが、
全体的にやはり農園の高橋さんと同じく、肥料の使い方を気にした人が多い印象でした。

そこで、やっと私も気づきました。

「そっか 敷地に見合った肥料の計算だけをして安心しきってたんだー」と。

あくまで、肥料の目安というのは、「その作物を、その敷地の中に、標準的な個数を植えた時に、適している量だ」という、
考えてみたら当然すぎる事実が、丸ごと抜けていたんです。

つまり、「追加した作物分へのアプローチ」が更に必要だったということになります。

ゆきちき。さっぽろ農学校の卒業制作。 ジャガイモと長ネギの写真

 

ただ、そうなると、気になる点が二つあります。

ゆきちき。さっぽろ農学校の卒業制作。 ジャガイモと長ネギの写真

まず1つめ、実はジャガイモ畑だけではなく、長ネギ畑にも色んな作物を植えておりました。が、
彼らの方は肥料を強く奪い合うような印象はありませんでした。

種類は違えど、どちらも混植をしているのに、ジャガイモ畑の方だけ肥料が足りなくなる、ということは、やはりジャガイモには注意が必要なのか?

 

となると「②ってことは、【ジャガイモ×長ネギ=よく育つ説】デタラメだったんか??」と。

 

・・・やっぱりここでも思いました。

「ジャガイモは、ネギとは相性がよく、混植でもリレー栽培でもお互いによく育つ。」

んじゃないのか??と。

 

「違う畑の方がよっぽどよく育ったぞー。」と。

 

そこで改めて、私は自分のもやもやをAIにぶつけてみました。

ゆきちき。さっぽろ農学校の卒業制作。 ジャガイモと長ネギの写真

 

めっちゃ長くなったもの回答は大きく分けて二つ、

1つ目はざっくり言うと

「本の内容が間違ってるとは言い切れない」というものでした。

具体的には、同じ対策をしても地域の気候や土壌の性質によって相性が異なる可能性がある、と。

 ゆきちき。さっぽろ農学校の卒業制作。 ジャガイモと長ネギの写真

 

 

そして次の回答は、

コンパニオンプランツの効果は一概に保証されるものではなく、
具体的な栽培条件(肥料、土壌、気候)に大きく左右される。

というものでした。

 

ここまで読んで、私は考えました。

書籍・ネット情報・AI・ヒト、色んな情報や意見に触れたことで、私は自分が「頭でっかち」になっていたなーと気づきました。
「ジャガイモと長ネギの混植はよく育つ」という言葉が、栽培の中では「とても便利な近道」のように聞こえて、
根本的な野菜作りへの認識が甘かったように思いました。

 

それで本当に、素人だなーって改めてすごく感じもしたし、沢山の方々がそれぞれのこだわりを持って、野菜作りに取り組んできた軌跡も感じることが出来ました。

その中で気づいた大切なこと、それは「一にも二にもまずは基本」ということです。肥料の配分、土壌の管理。そして地域による違い。

これらを地道に探究することではじめて、コンパニオンプランツという「近道」は、真の力を発揮するのかもしれません。

納得 同感 共感

ゆきちき。さっぽろ農学校の卒業制作。 ジャガイモと長ネギの写真

 

そしてですね。

このように今回、植物同士の相性やパワーバランスの難しさを実際に肌で感じることも出来、
沢山の意見にも触れて、自分の足りない部分に気づけたのは大きな収穫でした。

 

今までの自分にとって、土に触れるという行為は良い意味で特別であり、育つ野菜を見るだけでも幸せでした。

でも、この実習期間中にたくさんの気づきや失敗があり、それによって新たに自分の中に眠る探求心が目覚め、
次から次へとやってみたいことが出てくる状態になりました。

 

正直私はずっと「来年以降、畑なんて出来るかどうか・・」と思っていたので、今年ですべてを詰め込むつもりでやりました。

ですが、この1年間を通して、これからも畑を続けたい、心からそう思いました。

私にとって畑は、正解がない世界で、自分にとっての正解を探求する場所です。

 

私はこれからも畑の探求を続けていきます。

ここまで聞いてくださりありがとうございました。

ゆきちき。さっぽろ農学校の卒業制作。 ジャガイモと長ネギの写真

 

農学校&卒業発表を終えてみて。最後にちょびっと・・・

やぁ~初心に帰ります。

「自分にはこんなにしたいことがあったんだ」って気づかせてもらえて、「また来年もがんばりたい」に至る。

 

ちなみに、最後に総評の時間があって、主任講師の大道先生からいただいた、

「基本的にコンパニオンプランツはどちらも活かすということはなく、どちらかのためにもう片方は礎になる」というお話が印象的でした。

書籍に書かれていた「どちらも良く育つ」の論とは真逆だけど、きっとどちらも正解なんだろう

なんて感じたのは

この発表が終わった後、自主管理圃場(自分の畑)の後片付けをしていたら、農園担当の高橋さんが私の発表について補足の見解を示してくれたからです。

 

すごくためになる話でめっちゃ勉強になったのですが、物忘れが激しいのであんまり覚えてません笑

その中で私が覚えているのは、

  • ①「本の内容(ネギ×いも=◎)が通じるのは、あくまで作者の住んでる地域の話じゃないか」
  • ②「ネギに追肥をすることで足りない栄養を補うことは出来るはずだ」

という2点です。

とくに①に関しては、私が住んでいる北海道と違って、本州はジャガイモの栽培を秋~春に行うそうで、それだと長ネギの栽培とも相性がいい、ということでした。

地域の特性を活かすことの大切さを大きく感じる話でした。

となると、

ネットや書籍で調べることは有益だけど、出来るだけ自分の地域に特化した情報収集が大事だなぁって。

・・でも、なかなか資料がないんですよね。(やっぱり本州向けが多い)

 

・・って考えると、詳しい方に直接栽培方法を伺うのが最良だなと。

農業に興味がある札幌近郊にお住まいの方はぜひさっぽろ農学校へ!笑
(農園担当高橋さん、ありがとうございました!笑)

もぶこむ。とりちき。ひよちき。有り難すぎる

あともし、北海道内でジャガイモと長ネギの混植に挑戦しようと思う人は、

ネギにこまめに追肥をして様子をみてあげてください!

足りない栄養を補えば本州ほどじゃなくても混植に成功する可能性はあると感じました。

そして一つ気になったのは、ジャガイモと長ネギを一緒に植えることで 土の中で何が起きているか です。

良い菌が増えているor悪い菌が増えている、どちらの情報も散見されたので、次やるなら自分の目でそこまで確かめたいぞと。(どうやって?😹)

 

最後に、この時の私の質問に答えて下さった、一人一人の方々に改めて感謝を申し上げます。
自分なりの結論、そしてやってみたいことを見つけ出せたのは皆さんのお陰です!

お陰で発表も大好評でしたよ~\(^o^)/←オイ

これが言いたかっただけかよ・・
はずかしい奴だ・・

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