娘のギプスが取れた。
晴れて今日からリハビリ生活である。
リハビリってどんなことをするのか、そんなよくある疑問を持ちながら病院のリハビリ室に向かう娘と私。
私が生まれて35年、今まで見てきた整形外科の比じゃない広さのリハビリ室に、所狭しと理学療法士さんや患者さんがせわしなく動いてる。
しかも患者さんは中高生の体育会系が8割(笑)
みんな「〇〇高校バスケットボール部」とか「信念は貫け」とかってプリントされた胸熱Tシャツを着ている。指定なのか(笑)
てかこういう場所ってご高齢の方が多いイメージがあったんだけど、病院によって違うんだと今日初めて知った。
おまけに理学療法士さんも体育会系が多い(笑)
自分自身がスポーツで怪我をした際に、理学の世界にお世話になったのがきっかけで道を志した・・みたいな感じかしら。
言い換えると、それだけ身体に良い変化を感じた経験をした人が多いってことなんだろう。
素晴らしい職業ではないかっ(*゚∀゚*)パアァ
担当の理学療法士さん登場
名前を呼ばれ振り向く私たち。
目の前には地黒のイカツイおっさんがいる。
今回娘を担当してくれる理学療法士さんのお出ましである。
なんだか知らんが、腕にはどうやったらつくのか見当もつかない牙で噛まれたような傷がちらほら伺える。
猛獣使いなんだろうか。
「ぉぉおぅ。コワモテ・・」
という気持ちを振り払いつつ、指示された通りベッドに向かう私達。
おっさんは細かく怪我をした時の状況を娘に聞き、メモをしている。
メモをし終わると、早速マッサージ?の始まりだ。
と言っても、腕を徐々に曲げたりひねらせてみたりをゆっくり繰り返す単調なもので、でも曲げ具合とか力の入れ方はきっとベテランならではの絶妙な加減があるのだろう。
なんなら私の肩こりも揉みほぐして欲しいけどそんなことは言えない(笑)
一通りマッサージが終わると今度はおっさんは、聴診器みたいなものに粘度の濃そうなローション的なものをぶちゅっとつけて、そのまま腕にペタッと貼り付けてくれた。
何かと思ったが、聴診器みたいなものからは超音波が絶え間なく発せられているそうだ。
なぜそんなものを使うのか。
どうも超音波を当てると骨の付きが良くなるらしい。
「でもなんで超音波当てると骨の付き良くなんねん。」
おっさんに聞いて見たけど、特別答えはなかった。
きっと知らないんだろう(笑)
おっさんが言うには、ギプスを外したばかりの腕はずっと動かしていなかったせいで筋肉が固まっているそうで、むしろ頻繁に動かしてあげた方がいいそうだ。
そして若干手持ちぶさた感があったので、ついでに私が聞いてみた。
私「体育の授業はどうしたらいいですか?」
おっさん「今なんの授業?」
娘「バレーボールです」
おっさん「そりゃあダメだよ!休まないと(笑)」
そっか!使った方がいいとは言ってもさすがに限度があるのか(笑)参考になる。
面白くなって来たからついでにもう一つ聞いてみた。
私「跳び箱も駄目ですか(笑)」
おっさん「絶っ対駄目っ!!」
・・なんやねんこのおっさん。
笑ったらむっちゃ可愛いぞ(爆)
素朴でむすっとしたおっさんが笑ったら可愛いとか35才母も胸キュンではないか(笑)
おっさんの可愛い笑顔を拝見したところで、初めてのリハビリは無事終了した。
帰宅後、一学期にやったテストが返って来たと娘が見せてくれた。
都道府県を埋める地図で、娘は上から半分程度しか出来ていなかった。
ただ、先生から「良く頑張ったね!!えらい!!」と大絶賛のコメントが残されている。
よく見ると、一文字一文字ががたがたなのだ。
そりゃそうだ。怪我したばかりで左手で書いたんだから全部書ける訳がない。
三重県の「三」もミミズが三匹踊ってるようにしか見えぬ。
もちろん三重県だけじゃない。
時間内にかけた地名の全てがミミズ踊り状態。
つまり東日本全般がほぼミミズ\(^o^)/
これは、先生が「頑張ったね」と書いてくれるのも頷ける。
何よりこの先生は、娘が骨折してるとわかった瞬間に大声で「ヤブ医者ーーーー!!!」と叫んだあの先生だ(笑)
きっとこの大量のミミズ踊りをみてこっそり涙したに違いない(笑)←妄想
(てか正直、私がちょっと潤んだwww)
なんなら、この件をきっかけに理学療法士の道に目覚めてくれれば母としてこんなに嬉しいことはないのだが。
そう上手くはいかないだろうなぁ。。(たそがれ)