ウチの娘は強気で臆病者という極めて極端な二面性を持ったナイーブ女子なのだけど、そんな娘が今回怪我をした。
話を聞くと、体育大会リレー中のバトンの受け渡しが上手くいかず、次走者をかばうような形で思いっきり転んだよう。
膝も腕も血がダラダラで、あまりにも本人痛がるものだからとウチに電話も来てたらしいが、タイミング悪く気付かぬ私(汗)
帰宅した娘が急に片腕つって漫画みたいな姿で立ってから、驚き通り越して笑ってしまった(ごめんて)
何はともあれまずは病院ということで、近所の整形外科に行くと「レントゲンではよく分からない」となり、とりあえず本人痛がるから板で固定し1週間様子を見ることに。
痛みがあるのが右腕の関節らへんということで何かと不便なのだ。
1人じゃ髪を縛ることもできないし、怪我をした当日は自分で頭を洗うこともできなかった程。
その後もあまり痛み引かず、予定通り1週間後再診したところ「折れてますね」。
しょうがないからここからギプスに切り替えである。
この真夏のクソ暑い中これから1ヶ月弱、腕だけミイラ状態で過ごさねばならぬそうだ。
ちなみに娘は部活もやっているので、腕が痛かろうが毎日部活には出ている(腕を使わない様にすれば問題ないため)
再診の翌日も普通に部活に行き、顧問の先生に「骨折だった」と報告したらしい。
すると、顧問の先生は私よりよっぽどその結果を聞いて怒り狂ったらしく、すぐさま職員室に行ったそうだ。
「骨折だったんだって!!」
先生どれだけ大きい声で言ったのか知らないけど、それを聞いた別の女の先生が、
「ヤブ医者ーーーーっっ!!!」
と絶叫してたらしい(笑)
娘の周囲でそんなことが起きていると全く知らない私は、その頃せっせと玄関掃除に勤しんでいた。
その時ちょうど金運を上げる本だかを読んでいて、「玄関を綺麗にすることが必須!できれば水洗いも!!」と書いてあるまま従順に玄関の水掃除をし、生まれて初めてトイレに盛り塩までする力の入れよう(笑)
これで我が家の金運が上がったかどうかは知らないが、とりあえず気分がすっきりしたからそれで良い。
ひと段落してスマホを見ると、中学校から着信が。
「顧問の先生かしら。」
と思って、掛け直そうかと思ったけど、練習の邪魔になったら悪いと思い、部活が終わった頃掛けようと思い直した。
その後子供達が家に帰ってきたから「中学校から電話きてたよー」と言ったら、「それ教頭先生!」と叫ぶ子供達。
何が何だか分からないけど、教頭先生からのお電話である。
そんな偉い先生が私に何の用かと思いつつ掛け直す私。
電話をかけると、出たのは噂の教頭先生。
「掛けたの私です」と(笑)
なんでも、先生たちが皆口を揃えて「その先生は危ない!違う病院に行け!」と言ってたそうだ。
正直、無知な私にはなにが正解かは分からない。
幸い骨折の中ではかなり軽い方だったので、先生の処置が大きく間違ってはいなさそうにも思えた。
一般的に見ると、その先生はヤブ医者なのか。
それとも、先生方がすごく娘を心配してくれている故なのか。
・・ただ、そこまで一生懸命気にかけてくださる様子を見ると、こっちも動かない訳にはいかない(;;)
結局私たちは先生の言う通り、そのオススメの整形外科に行くことにした。
しかもなんでか知らんが、娘は顧問の先生から謎のメモ書きをもらってきてた。
そのメモには「交通事故でもあったのか?!」って位、今に至るまでの経緯が詳しく書いてあった。
「これをそのまま先生に言うんだよ!絶対大丈夫って言っちゃダメだよ!ちゃんと痛いって言うんだよ!!」
と、受診の心構え三カ条を伝授されてきたそうだ。
まるで、お母さん通り越しておばあちゃん。
ありがたい話だ。
そして、そのメモを元にオススメ整形外科を受診する私たち。
結論から言うと、その病院はむっちゃ混んでたケド超的確だった。
看護師さんにこれまでの経緯を説明した時、「レントゲン以外の検査は?」と聞かれ「特に何も。」と答えたら、「え??」とあからさまに表情を曇らせた。
オススメ整形外科では検査もレントゲンだけでなくCT検査とやらもしてくれたし、先生は骨の状態を細かく解説してくれてとても分かり易かった。
転んだ時の状態も、レントゲンとCTから骨の様子を見るとある程度想定が出来るようで、一つ一つの話に「なるほどなー」と納得の連続。
もちろん初耳情報ばかりである(笑)
次の病院は2週間後。経過を見てギプスを外すかどうか決めるという事だった。
とりあえず、このクソ暑い夏をギプスと共に過ごすことには変わらない。
動かないのはもちろんのこと、蒸れ蒸れのおもおもである。
しかも痒くてもかくことすら出来ないとは。
私だったら我慢できなくて、ギプスもとより腕ごと外壁に打ち付ける(笑)
しかも夏休みの宿題も、美術の絵画も全部左手でやると決めてるらしい(本人が)
日に日に左手で字を書くのが上手になる娘。
一画一画、慎重にゆっくり文字を書いていく。
これは両利きになれる日も近いのではないか。
不便で暑がゆい生活はまだしばらく続くだろうけど、とりあえずすごく悪くなかっただけ良しとしようよ。
これだけ心配してくれる人が周りにいてくれてると、私も親として心強いと感じた一件だったのだ。
ちなみに、
教頭先生が言ってた言葉の中で印象に残っているのが
「今後の処置の仕方で可動領域に差が出るかもしれない。先が長い人生だから、ちゃんと信頼できる病院で治してもらった方がいい。」
という一言。
行動が遅い私だけど、転院へのフットワークは軽めくらいが丁度いいと今回学んだ。
後から後悔しないコツを一つ教えてもらった気がした。