運動会はもうこないってこと。

先にこれだけ言わせてくださいっ!

ゆきちき。

「もぶこむ。」というサイトを運営しているゆきちきと申します!

この度は、こんな辺鄙(ヘンピ)なところまではるばるお越しくださり、本当にありがとうございます!来て頂いただけでも感謝してもしきれませんっ。

そんな来て頂いた早々に「これだけは伝えねばならぬ」ということがございました。

それはこのブログが、本気で私の勝手なつぶやきでしかない、ということです。

割とガチで、自分がスッキリするために書いてる節があるので、広告とかの売り込みはありませんが、その代わり有益な情報もありません(T-T)

(もちろんツッコミは大歓迎)

気づけば年齢とともに背中の荷物ばかりが増えて重くなる一方ですが、

そんなでも必死で生きてれば必ず道は開けると信じて、最後の最後まで笑って走り抜きます。

これはただの独り言でしかありませんが、もし共感してくれる人がいたらきっとその度泣いて喜びます。

 

超えたいのは自分の壁!!

 

ではでは、またどこかで!

[失敗ブログ書きのゆきちきより。]

穏やかな日が差し込むある日の朝。

「ぶくぶくぶく・・」

いつものように安いコーヒーメーカーが、こざっぱりした香りを漂わせる。

 

飲み慣れてるコーヒーをひと口飲むと、窓からは爽やかな風。

遠くからスピーカーに乗った子供の声が響いてくる。

 

「小学校は今日が運動会なんだね」と私。

テーブルでうつむきながら朝食を食べる息子。

 

2ヶ月前に中学生になったばかりでまだ小学生感がぬぐえない。

足の遅い息子はいつも運動会ではほぼビリだった。

最後の運動会だって3位。

スタートダッシュが遅いとか手の振りがいまいちとか素人なりに思うことは色々あるけど、そんなことより遅くても毎回必死に走る姿に私はこっそり心打たれてた。

 

風に乗って小学校の応援歌が聞えてくる。

取り柄もないのになぜか挑戦心はあって、1年前は白組代表で選手宣誓もしてたし、自分の体よりも大きな旗をこれでもかと必死に振り続けて仲間を応援してた。

楽しそうだった。

一年前の息子は輝いてたなぁ。

 

それから一年後の今日、彼は下を向きながらとぼとぼと中学校に向かう。

土曜日なのに登校をするのは今日が英検受験日だから。

期末テストまであと1週間ちょっと。

集中力のない彼の割には、遅くまで勉強してる。

心も体も弱くて小さい息子にとって、この試練は最初の大きな壁だろうなぁ・・。

中学校に入って、環境が変わって部活もはじめて。小学校の時より下を向いて、トボトボと歩くことが増えた。

「自信のない自分」
「将来への不安」

子供たちのはしゃいだ声が風に乗って響いてくるこの瞬間。
トボトボ中学に向かう自分。

もう小学生には戻れない。

そのことに気づいたのかもとふと思った私。
(勝手に)

中学生。

それは、子供時代の終焉であって、始まりだした大人へのカウントダウン。。

幼稚園の時に行った動物園で、「おぇ!ぺんぐぃんのしぃくいんさんになぅ!!」

と叫んだ息子よ・・

 

ペンギンかどうかは知らないが、動物に関わる仕事への思いは今も強いようだ。

割と最近の会話の中で、飼育員さんなら学歴は関係ないから勉強しなくていいかも的な方向性になりかけた時。

謎に半ギレした私が「本気で飼育員になりたいなら今すぐ鷹匠か猟師に弟子入りしてこいや!」とどなる。

答えられない息子。

「そこまで心決める勇気が持てないなら、今はとにかく獣医になるつもりで必死に勉強しろ!獣医は飼育員に転職できても飼育員は獣医になれないんだっ」

 

当然、私の言葉は偏っているし賛否両論あると思う。

むしろ自分に学歴も取り柄もないからこそ出る言葉なのも分かってて、本当は悲しいし悔しい。

語弊のないようにお伝えすると、もちろん飼育員さんだって努力すれば獣医さんになれる。

飼育員さんとして働いている人がどうしても獣医になりたいと思ったら、勉強して獣医学部に6年在籍後、獣医師国家試験に合格すれば晴れて獣医だ。

むしろそんな獣医さんがいたら、最強にかっこいいし、どんな獣医さんより無敵の獣医さんになれると思う。

(以前読んだ本で、会社員さんが仕事を辞めて何年も浪人した上で見事獣医になった話を読んだ時は終始号泣しっぱなしだった)

大学ごとに差があるとは言えど、ざっくり言えば動物のお医者さんになるには、人間のお医者さんに近い学力が必要なことも多いそう(※あくまでざっくりです)

その上、学費・時間、それに費やす労力。

生活だってある中で、その継続は計り知れない努力が必要だ。

 

先日、うちで飼っていたハムスターのでんすけが死んだ。肺炎だった。

みんなでんすけが大好きだった。

起きないようにそっとおうちを覗いても、わざわざ起きてきてくれて。

自分から手のひらに乗っかってひととおりの癒しを与えた後で、満足そうに小部屋に戻って眠るようなとても優しい女の子だった。

特に、それは私の元気がない時が多かったから、まじでたまらんかった。

 

そんなに優しいでんすけが死んで、私も息子もずっとずっと泣いていた。

もっと出来たことがあったはずだ。

もっと気づいてあげれば悪化しなかった。

もっとお金があれば一番良い治療が出来たはず。

知識もお金もない自分がただただ悔しい・・

 

でんすけが死んだ翌日、まぶたをぼっこり腫らしながら流れる涙をなんとかこらえて、私は今までお世話になった動物病院にせめて今までの感謝をとスマホを持った。

受付の方にひと言「お世話になりました。先生によろしくお伝えください。」とだけ言って切ろうと思っていたけど、律儀にその先生は、進行中だったわんちゃんの手術が終わった後、わざわざ私に電話をかけ直してくれた。

先生は何度も何度も「でんちゃんは本当に幸せだったと思います!」と優しく言ってくれた。

死んだのが息子が帰宅したすぐ後だったことも「息子さんが帰るまで待っててくれたんだと思います!」と。

その優しさにますます涙腺崩壊の私。

 

崩壊しすぎて「息子は将来動物に関わる仕事に就きたいそうなんです。先生のこと天使みたいだ!っていつも憧れてたんですっ」とハムスターの死とは全く無関係のことを口ばしる私。

「勿体ない言葉です」と詰まらせながら「動物が好きな気持ちだけでここまでやってこれたので、私は動物に関わる仕事ができて今とても幸せです!」って照れながら言う先生。

 

「なりたい自分になる。」って、こういうことだなって強く思った。

 

今日の自分の過ごし方、10年後の自分は後悔しないか

今自分に何ができるか。
(むしろ何をできるか必死で考える)

 

10年後、先生みたいに「今幸せです。」って言えたらどんなに素敵だろう。

そのためにはしんどくても進むしかない。

 

英検も定期テストも部活も。

なんのために頑張るのか。

 

自分のため。

 

大人へのカウントダウンが始まった子供たちに、私は何をしてあげられるのだろう。

そんなことをおもうと、よくも悪くも震えがとまらくなる。

 

・・きっと、毎年運動会の音が聞こえるたびに私はこうやって胸がきゅんってなるんだろうな。

 

楽しい思い出は宝物。

頑張った経験は財産。

 

10年後、「今幸せです」って言えるように、私も今日も頑張ろう。

※ Photo by Camila Damásio on Unsplash

 

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